大人の絵本、エレクトリック・ステイトの魅力!のススメ

こんにちは、ハジメ優です。
今日はここ最近でなんだこの作品…?!と衝撃を受けた作品を超個人的に紹介したいと思います。

シモンレンバーグさんの『エレクトリック・ステイト』(2019)というイラスト小説です。

Simon Stålenhag / THE ELECTRIC STATE

内容紹介

Simon Stålenhag / THE ELECTRIC STATE

1997年、無人機ドローンによる戦争で荒廃し、ニューロキャスターで接続された人びとの脳間意識によって未知なる段階に到達した世界が広がるアメリカ。10代の少女ミシェルと、おもちゃの黄色いロボット「スキップ」は、サンフランシスコ記念市の北、ポイント・リンデンのある家を目指し、西へとドライブする。

エレクトリック・ステイトとの出会い。

この「エレクトリック・ステイト」が日本で発売されたのは2019年の3月だったらしいのですが、自分がこの作品を知ったのは2020年の1月の終わりのことでした。

話題になっていた中国SF「三体」(2019)を買いに行くついでに本屋で良作SFパンクの作品を探すぞ!と息巻いて新宿西口にあるコクーンビル内のブックファーストを漁っていたところ、出会ってしまいました。

最初の印象はイラスト本なのかな?と軽く手に取ったのですが開いた瞬間に衝撃が、、、松田優作ばりの「なんじゃ、こりゃぁ〜〜!」を心の中で叫びました。

コクーンビル

出会ったけれど「三体」を買ってお金がなく。いったんお別れして後で地元の本屋で買ったのは内緒。

なぜ、大人の絵本なのか?

この作品は非常に美しいイラストが大量に詰まったイラスト本でもあるのですが、それと同じくらい読み応えのある小説でもあるのです。

大量のイラストに併記される文章を読んでいると、さながら映画を読んでいる気分になってきます。これはハリウッドで映画化されるのも納得!

総150ページずっと続く。

これは大人の絵本という例えしか言いようがない!設定とか妄想を掻き立てて少年のハートを呼び起こしてくれます。

ポストアポカリプスとは?

この作品をジャンルで括るとポストアポカリプス系になると思うのですが、ポストうんたらってなんだってなりますよね。かっこつけずに聴き馴染みある日本語にすると、

ポストアポカリプス=世紀末もの

漫画だと「北斗の拳」(1983)だったり、映画だと「マッドマックス/怒りのデスロード」(2015)とかのジャンル。

このジャンル世紀末の進行具合が作品によってマチマチなので、全部このジャンルに括っていいのかなっていう疑問もありますけども、、、。マッドマックスが世紀末レベル10だとしたらこの作品はレベルは4くらい。世紀末を起承転結で捉えたら承のあたり。

ここからもっと悪化するんだろうなーとか想像してるとウキウキしてくる感じです。

ゲームで言えば「ラストオブアス」(2013)や小島監督の「デス・ストランディング」(2019)とかの世界描写が好きな人は絶対ハマる。間違いない。

作者はペプシ派?

サイバーパンクでよくある論争がこの作品でもありました。

ずばり、『未来でも生き残っている炭酸飲料はペプシかコカ・コーラか!』論争。

これ本当にすごく大きな論争なのですよ!自分が愛してやまない映画「ブレードランナー」(1982)やアーノルド・シュワルツネッガー主演の「トータル・リコール」(1990)ではネオン管のコカ・コーラ街頭広告でできます。、、、だがペプシは無し。スポンサーの関係は承知の上で、フィリップ・K・ディックの未来世界ではペプシ倒産したのか…?ってなったり、ならなかったり。

逆に未来のペプシの代表といえば「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」(1989)!あのクルッと回ってプシュッってでてくるあのシーン!専用容器が超かっこいい!

それでこの作品、エレクトリックステイトの作者シモンさんはペプシ派!それもたぶん超がつくくらい!

なぜ超ペプシ派というのがわかるのかというと、作品の中でマクドナルドとバーガーキングというハンバーガーの競合会社の看板はどちらも描かれているイラストがあるのです!

それならば、ペプシとコカ・コーラの看板をどちらも出して問題はないはず。だがコカ・コーラはどこにも無い!!

ペプシ派

これは作者の強い意志を感じますね。シモンさんから将来、コカ・コーラは倒産します。というメッセージを受けとりました。(こういう深読みをするのが楽しい。)

おわりに

エレクトリックステイトの超個人的な紹介でしたがどうだったでしょうか?

ストーリーの内容はぜひ読んで知ってほしいので、あまり触れませんでしたがストーリーもかなりの出来の作品ですから!!語りはじめると終わりが見えなくなるのがこのジャンル。

ポストアポカリプスでサイバーパンクな作品に浸りたーい!って方にはぜひオススメです!

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